在日米軍司令部「大相撲史上初の外国出身横綱となるための壁を破った人物」
ハワイ出身の曙さんには、駐日米国大使や在日米軍からも追悼のメッセージが寄せられている。
ラーム・エマニュエル駐日米国大使は、「角界の巨星、誇り高きハワイアン、そして日米のかけ橋であった曙太郎氏ご逝去の報に接し、深い悲しみに暮れています」と投稿。
「氏は1993年に史上初の外国出身力士として最高位である横綱となり、他の外国人力士が大相撲で成功するための扉を開きました。日本で過ごした35年の間に、スポーツを通じて皆をひとつにすることで、第二の故郷となった日本と米国との文化的な結びつきを強化してくださいました。曙太郎氏のご家族、ご友人、そして世界中の相撲ファンの皆さまに心よりお悔やみ申し上げます」
と悼んだ。
在日米軍司令部も、公式Xを通じて声明を発表した。
「私たちは本日、相撲ファンの皆様とともに、元横綱・曙太郎さんのご逝去を悼み、心よりお悔やみ申し上げます。真のチャンピオンであり、大相撲史上初の外国出身横綱となるための壁を破った人物でした」
林芳正官房長官も記者会見で
「曙氏は外国出身の力士として初めての横綱になった。同じ時期に入門した貴乃花、若乃花らと常に熱戦を繰り広げ、大相撲人気をけん引するなど、角界で大いに活躍された。心より哀悼の意を表したい」
と言及。国際オリンピック委員会(IOC)の日本語公式アカウントは、1998年の長野冬季五輪の開会式の動画つきで
「長野1998オリンピックでは、当時の横綱・曙関として世界の人々に堂々とした土俵入りを披露した曙太郎さん ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます」
と悼んだ。