米大リーグサンフランシスコ・ジャイアンツを退団し、日本の複数球団で争奪戦となっている筒香嘉智。古巣のDeNAと巨人の一騎打ちとみられるが、巨人の獲得が有力視されている。
活躍に懐疑的な見方もあるが...「まだまだ日本で十分通用する」
DeNA在籍時に4番として活躍してきた筒香の実績は申し分ない。
2016年には打率.322、44本塁打、110打点で本塁打、打点の二冠に輝くなど球界を代表する長距離砲として侍ジャパンの4番も務めた。
ただ、19年オフにポスティング・システムで挑んだメジャーの世界は厳しかった。
レイズ、ドジャース、パイレーツを渡り歩いたが、通算182試合出場で打率.197、18本塁打、75打点。昨年はメジャー昇格が叶わず、レンジャーズ、ジャイアンツの傘下や独立リーグでプレーした。
4年以上の月日を経て日本球界復帰となった場合、「全盛期より力は落ちている」と活躍に懐疑的な見方が多い。
実際に獲得に乗り出したDeNAもレギュラーを確約できるかというとそうではない。佐野恵太、オースティン、宮崎敏郎と主軸が固まっており、筒香が必要不可欠な戦力という位置づけではなくなっている。
一方で、他球団のコーチは「まだまだ日本で十分通用すると思いますよ」と警戒を強める。
「6、7番に筒香が座ったら怖い打線になる」
「日本の投手に対応するために修正する部分はあると思いますが、器用な選手なので対応に時間がかからないでしょう。仮に巨人に入団するとして6、7番に筒香が座ったら怖い打線になる。開幕直前に退団したオドーアよりはるかに脅威ですよ」
筒香がどんなパフォーマンスを見せてくれるか楽しみだ。(中町顕吾)