「手配できるトラックの絶対数が少なくなっている」
輸送費の高騰の理由は他にもあるという。残業規制が始まったことにより、運送会社同士のトラックの囲い込みが強まり、「今までよりも手配できるトラックの絶対数が少なくなっている」。その結果、需要と供給バランスによって発注額が上振れしているのだ。
他にも、残業時間は規制前までよりも確実に減少するので、「ドライバーの給与水準を維持する」名目でも、やはり、発注額が高騰するとAさん。これらの要因で利幅がなくなり、どうにも難儀しているのだと明かす。
最後に、Aさんは今回のドライバーの労働時間の規制が始まったことにより発生する副次的効果についても明かした。
「まだデータが集まっていないので分かりませんが、高速道路の利用が増えているので、何だかんだで物流業界から高速道路に入る収益が増えているのではないでしょうか」
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)