MLB公式サイトがはやくも2024年シーズンの新人王の予想を2024年4月9日にランキング形式で発表した。
それによると、ナ・リーグではロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手が2位、シカゴ・カブスの今永昇太投手が3位、サンフランシスコ・ジャイアンツのイ・ジョンフ選手が4位とアジア勢が高評価となった。
山本由伸は「メジャーデビュー戦では最悪の結果となったが...」
ランキングはMLB公式サイト「MLB.com」の識者43人が、新人王候補の選手を1位から5位まで選んで投票し、ポイントが高かった選手をランキング形式にしたものだ。
ナ・リーグの1位は、ミルウォーキー・ブリュワーズのジャクソン・チョウリオ選手。1位票17票を獲得した20歳のチョウリオ選手は今シーズンここまで2本塁打、1盗塁を記録している。
2位はドジャースの山本由伸投手で1位票を15票獲得した。
山本投手について「メジャーデビュー戦となったパドレス戦では最悪の結果となったが、以降の2回の先発で10回無失点、被安打5、四球2、奪三振13を記録した。カブスとの最近の試合は、これまでで最も力強い投球だった。この試合での8つの三振のうち4つは彼のヨーヨーカーブボールによるものだった」と評している。山本の投じる落差の激しいカーブは「ヨーヨーカーブ」と呼ばれ、この魔球がメジャーの打者を翻弄している。
3位はカブスの今永昇太投手で1位票を7票獲得。
今永投手について「鳴り物入りの日本人ルーキーピッチャーはスプリットとフォーシームで圧倒している。今永はスプリットで5三振を記録し、先発した2試合の空振り率は68.4%という傑出した成績を残している。一方、打者は今永のフォーシームに対して24打数1安打。その結果、今永は10イニングを投げて無四球、12奪三振、防御率0.00を記録している」とした。
「韓国のイチロー」イ・ジョンフは「空振り率が低い素晴らしいコンタクトヒッター」
そして、アジア勢が4位にもランクイン。「韓国のイチロー」として知られるサンフランシスコ・ジャイアンツのイ・ジョンフ選手が4位に。1位票を3票獲得している。
イ・ジョンフ選手の父親は、日本では中日ドラゴンズでも活躍した元プロ野球選手のイ・ジョンボム氏。自身も1998年に名古屋市に生まれるなど、日本とのゆかりも深い。
イ・ジョンフ選手については「空振り率が野球界で最も低い部類に入る素晴らしいコンタクトヒッターとしての評判に応えている。鍵となるのは、3月30日に父親の前でメジャーリーグ初本塁打を記録した時のように、より頻繁にボールを持ち上げる方法を見つけることだろう」と評している。
5位はピッツバーグ・パイレーツ傘下のポール・スキーンズ投手で、1票の1位票を獲得した。
果たして、この中から新人王を獲得する選手は現れるのだろうか。ルーキーたちの今後の活躍に注目だ。