母親に注意すると、男児に「ちゃんと言います」と答える
トレインタイムスさんが注意しに行った映像は、ライブカメラに残っている。それを見ると、踏切にいた男児に「線路に石、置いちゃダメだよ」と声をかけ、男児は、驚いた様子でトレインタイムスさんの方をじっと見ていた。
その後、トレインタイムスさんは、線路の置き石を右足で避け、しゃがんで線路の様子を見た。その後、桜の下にいた母親に何か声をかけ、母親は、頭を下げていた。トレインタイムスさんは、自宅にいったん戻ると、カメラを持ち出して、置き石があった線路を撮影した。
トレインタイムスさんのX投稿によると、男児は、3、4歳ぐらいに見えた。電車が轢いた石が飛び散ってケガ人が出たりする恐れがあることから、母親に注意すると、男児に「ちゃんと言います」と答えた。母親は、事の重大さに気づかず人混みの中に消えて行ったというが、置き石の前後に男児を注意していたという話も花見客から聞いたといい、別の子どもに気を取られて気づかなかった可能性もあるとした。
トレインタイムスさんが花見客に聞き回ったが、ケガをした人はいなかった。旧国鉄で警備設計・実務を担当していた経験から、線路などの傷も軽微だったため警察には通報しなかったというが、「一般の方は迷わず警察へご連絡を」と呼びかけていた。
置き石があったときの状況について、トレインタイムスさんは4月8日、J-CASTニュースの取材に対し、次のように説明した。
「14時28分の馬橋行列車が通過した際に『ガシャン』と言う音の瞬間に遅れて振動があり、最初は地震かと思いましたが音が『先』だった様な『違和感』がございましたので周囲を窓から見ますと男の子が線路に石を置いたのを視認し、飛んで行って『ダメだ』と叱って石を撤去しました。その際に砕けた石と線路上に痕跡も確認しましたのでカメラを取りに戻り、その男の子と親御さんを追いかけて『大事故にも大事件にもなりますよ。絶対にやらせないで』と厳重に注意した次第です」