米大リーグサンフランシスコ・ジャイアンツを退団した筒香嘉智選手が日本球界に復帰し、巨人への入団が有力視されているという。2024年4月8日、スポニチがその話題を取り上げ、驚きをもって迎えられた。
もし巨人入りが実現すれば、古巣・DeNAはかねてから、筒香の退団以降は背番号「25」を空き番号にするなど、復帰に向けてラブコールを送っていたが実らなかったか。スポーツ紙デスクはこう指摘する。
外野のレギュラー3枠が埋まらず...長距離砲が欲しい巨人
「筒香が(DeNA)功労者であることは間違いないが、中心選手として在籍していた5年前とは状況が違う。一塁はオースティン、三塁は宮崎敏郎、左翼は佐野恵太と中心選手が並び、打撃絶好調の関根大気、ドラフト1位の度会隆輝と成長著しい若手が台頭してきている。絶対的なレギュラーを確約できない中、是が非でも筒香を欲しいかと言ったらそうではないのかもしれない」
巨人の実情はどうか。
「一方、巨人は外野のレギュラー3枠が埋まっていない。メジャー通算178本塁打のオドーアが開幕直前に退団し、長距離砲が欲しい事情がある。加入すればクリーンアップか6番での起用が考えられるが、現在2番を打つ門脇誠を1番に回し、2番で起用という選択肢も可能性がある。実際にDeNAでアレックス・ラミレス監督が出塁率の高さを重視し、筒香を2番で起用した時期がありました」
巨人「不動の4番」岡本和真の前後を誰が打つか
DeNAでは不動の4番を務め、侍ジャパンでも4番を務めた筒香だが、巨人には岡本和真という「不動の4番」がいる。
だが、問題は岡本の前後だ。現在は5番を担っている坂本勇人を3番に回し、筒香を5番というラインアップも考えられる。
2023年から1、2番が固定できず迫力不足が否めない中で、「2番・筒香」の構想も相手バッテリーに脅威を与えられる。筒香の入団が叶った場合、新戦力の和製大砲どのように輝かせるか。
阿部慎之助監督の起用法が注目される。(中町顕吾)