「絶好調」中日は「中田&細川砲」投打噛み合う オリックスはまさかの「最下位」大苦戦【セ・パ12球団通信簿】

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   2024年シーズン、プロ野球が開幕してから3カードが終了した。セ・リーグはDeNAと中日が、パ・リーグはソフトバンクと西武が、それぞれ勝ち越し、スタートダッシュに成功した。セ・パ両リーグのこれまでの戦いぶりをまとめた(2024年4月8日現在)。

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【セ・リーグ】DeNAドラ1位ルーキー・度会隆輝が躍動

   まずはセ・リーグ。現在の順位は首位がDeNA(6勝3敗)、2位が中日(5勝3敗1分)、3位が同率で阪神と巨人(共に4勝5敗)、5位がヤクルト(3勝4敗1分)、最下位が広島(3勝5敗)となっている。

   首位DeNAは、チーム打率.257とセ・リーグトップで、さらに打線が好調。その打線を引っ張るのがドラフト1位ルーキーの度会隆輝選手だ。開幕戦でプロ初ホームランを放ち、開幕2戦目も初回に頭部に死球を受けながらも、その後ホームランを含む4安打の活躍。開幕から1番で起用され続けていて、今年のDeNAを引っ張る存在になりそうだ。

   2位中日は中田翔選手が加わり、打線に厚みが増した。中田選手はこれまで2本塁打と、自慢の長打力を発揮。2023年にブレイクした細川成也選手も2日の巨人戦でサヨナラホームランを放つなど、これまで3本塁打の活躍を見せている。投手陣は大野雄大投手や柳裕也投手、小笠原慎之介投手など充実した戦力を誇る。チーム防御率2.04はリーグトップの成績。このまま投打がかみ合い続ければ、今シーズンはAクラス入りや優勝争いができるかもしれない。

   3位阪神の打線は、チーム打率.217でセ・リーグ最下位。4番の大山悠輔選手は打率.206、0本塁打、佐藤輝明選手は2本塁打も打率.147と主軸が苦しんでいる。一方、投手陣では才木浩人投手が先発した2試合とも、6イニング以上を投げ、3自責点以内に抑えるクオリティスタートを達成(防御率1.50)。昨シーズン10勝した伊藤将司投手も1試合を投げ1勝、防御率2.57と好投している。

   同じく3位巨人は、チーム防御率2.11(リーグ2位)、チーム打率.240(リーグ3位)も投打が上手くかみ合っていない印象だ。開幕前には、期待の助っ人ルーグネッド・オドーア選手が電撃退団するというまさかの事態もあった。だが、サンフランシスコ・ジャイアンツからFAとなった筒香嘉智選手の獲得調査に動いているという報道も出ている。もし巨人入りが実現したら、打線に厚みを増すことは間違いないだろう。

   5位ヤクルトは、チーム得点29はリーグタイ、それからチーム打率.243はDeNAに次いで2位と打線は活発。ただ、山田哲人選手が開幕戦で負傷し、離脱者も出ている。そして、主砲の村上宗隆選手はまだホームランが出ておらず、今シーズン第1号が期待される。「三冠王」村上はいつ目覚めるか。

   最下位は広島。チーム得点が17とリーグ最下位。4月5日~7日の中日との3連戦では、3試合連続で完封負けと得点力不足に苦しんでいる。広島は開幕直後、期待の助っ人マット・レイノルズ選手が左肩痛で、ジェイク・シャイナー選手が右手中指の剝離骨折で、ともに出場選手登録を抹消されるなど、計算外だっただろうか。

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