ミドル・シニア世代が新入社員だったとき、初仕事は花見の準備、部署の飲み会や忘年会の幹事だった人がいるかもしれない。だが、いまどきの新入社員は、こうした役目は重荷で「やりたくない仕事」のようだ。
J-CASTニュースBizは、ミドル世代数人にインタビュー。新人に幹事を任せることの是非とその理由を語ってもらった。
やりたい人がやればいい
メーカー勤務で管理職のAさんは、リモート勤務や、在宅と出社の「ハイブリッド」勤務が増えて社内飲み会が減っている中、「苦労して新人が飲み会の幹事をする必要はない」と考える。「シニア世代の人たちが、『忘年会や飲み会の幹事は新人が当然』だという意識が間違っていると思う。やりたい人がやればいい話」と述べた。
建材卸と専門工事を手掛ける企業で管理職をしているBさんは、「部署の飲み会の幹事は、積極的に新人にやらせています」と答えた。営業職に、飲み会の店選びやマナーを覚えさせるためだという。
顧客を接待する場は決して多くないとしながら、「顧客の商品展示会や建物竣工の打ち上げといった会食の機会は多いので、お酌の仕方や適した話題を振る訓練をしています」と語った。ただ、「古い業界ですが、最近ではマナーにうるさい人も減ってきた印象ですね」。
フォローや教育することは大事
会社勤めをしながらリサイクル業の経営者でもあるCさんは、「入社数年の若手社員が幹事をするのは賛成ですが、全くの新人にやらせるのには反対」と答えた。何もわからない新人がいきなり幹事を任されたうえ、失敗して幹事や飲み会に苦手意識を持つことを懸念している。
その上で、先輩が幹事を務める飲み会に参加したり、幹事を手伝ったりして、ノウハウを吸収したころに任せるのはよいという。
「会社でやる以上、飲み会の幹事であってもフォローや教育することは大事です」