就職氷河期世代は、厳しい就活をクリアした優秀者が多い
一方で、若い世代からは困難な時代を耐えてきた人たちの能力の高さを評価する声も出ているようです。
自身を「ゆとり世代」と言うXユーザーが「就職氷河期を生き残ってきた精鋭の先輩と私を比べないで」と訴えた投稿が拡散されたことがありました。
上司!私と先輩を比べないで!その人は伝説の「氷河期世代の生き残り」よ。私と一緒にするんじゃないわよ→共感の体験談が続々と... - Togetter
そのユーザーは、就職氷河期世代の先輩について「氷河期の寒波のせいで、安月給でしょぼい弊社に流れ着いてきた...。普通なら出会えなかったはずの人材」と評しています。
さらには、就職氷河期の就活について「"氷河期の就活"という特殊カリキュラムを受けている。一部の精鋭しか潜り抜けられなかったという幻の訓練」とたとえていました。
この投稿に対し、職場で出会った就職氷河期世代の人たちのエピソードとともに語る反応が集まりました。
「うちの上司が氷河期世代ど真ん中で、なぜかうちに転職してきた"できる"人。部下に求めるレベルが高い高い...まじで勘弁してくれ...こっちはゆとりなんだ...」
「現場は派遣やパート、アルバイトで回してるけど、氷河期世代の非正規の人達は能力高い人が多くてありがたい」
このような仕事能力の高さを評価する声が集まっています。
また、「氷河期の就職」について当時の様子を語る投稿もあります。
「大手財閥系の企業でも、全国で採用者数が一ケタというのも普通だった」
「俺が『落ちた』経験だと、込み17万の事務職で20倍、時給600円の海岸清掃で2倍だったかなー」
「その氷河期世代は未だに氷河期よ...!年齢と実績があってないからって昨年だけで100社近く(断られた)」
どのコメントも、今では信じられないほど過酷な内容が見受けられました。
就職氷河期世代に向けた政府の支援策は令和6年の現在も続いています。
内閣官房の「就職氷河期世代支援プログラム」の資料によると、不本意ながら非正規雇用で働いている人たちは少なくとも50万人おり、現在もさまざまな課題に直面しているそうです。
X上で就職氷河期世代の人たちが当時の過酷さを語っているのは、経験した困難を次の世代に持ち越したくないと考えているからこそなのかもしれません。
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