静岡以外の工区でも工事が遅れている
また、小林氏は開業の遅れについて「静岡工区の工事に取り掛かれないのが理由の一つでもありますが、ほかの工区でも工事開始が遅れ、着工後も工事の進み具合に問題があるという状況だからです」と、必ずしも静岡工区の未着工だけが原因ではなく、「そのほかにも、難工事の箇所が多い現場をどう解決していくかが課題となっています」と、他の工区が難航していることにも留意すべきと語る。
具体的な状況として小林氏は、山梨県・静岡県・長野県では山岳部のトンネル工事が難航、また、東京都・神奈川県・愛知県では大深度のトンネル工事がやはり難航、さらには長野県には工事残土の問題が発生しているほか、水資源は山梨県に懸念材料、そして、「大井川水問題はまさに川勝知事が重要視しているところです」と、静岡県の工区の問題は今後も難問として立ちはだかると指摘した。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)