名のある大企業より「隠れ優良企業」を選ぶZ世代 「大手はブラックなことが多いから」

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年功序列が嫌なら「グロース市場」を狙っては?

   それでは「隠れ優良企業」とはどうやって探せばいいのだろうか。Aさんは時間のある人は「就活サイト」ではなく、東証の「上場企業のリスト」から探してみてはと提案する。

「非上場でもいい会社はありますが、上場企業の方がガバナンスが効いているはずですので、あまりにもひどい会社に当たる確率は低くなると思います」

   東証には上場基準の高い順に「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」があり、上場企業は2024年2月末時点で3800社あまりにのぼる。

「まずはプライム市場(計1657社)の上位500社の指標に組み込まれている大企業は、いわゆる超大手有名企業。キャリア志向の強い有名大卒以外の人は、背伸びして志望する必要はありません。隠れ優良企業志向のZ世代は、対象から除外していいでしょう」

   スタンダード市場(計1611社)には旧東証二部上場企業など、長年上場しているものの成長性に乏しく、プライム市場に上がれない会社もたくさん並んでいる。

「まったりした昭和の風情を残した古い専門商社みたいな会社がたくさんあるので、肌に合う人にはいいと思います。同族経営で社長が高齢になっている会社はおすすめできませんが、代替わりで若手社長になり新しく生まれ変わろうとしている会社は狙い目かもしれません」

   グロース市場(計563社)には近年上場した成長企業が比較的多く、IT系に強い傾向にある。

「年功序列などの不合理な社風が嫌なZ世代には、このあたりが合うような気がします。ペーパーレス・ハンコレスやフルフレックス、リモートワークの会社を探すなら、グロース市場から探してみてはいかがでしょうか」
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