テレビのバラエティ番組などの収録中にタレントが事故に巻き込まれ、ケガをして...こんな悲劇が後を絶たない。
お笑いコンビ「トム・ブラウン」の布川ひろきさんが左足人さし指を骨折したのは、2対2で相撲をとる「タッグ相撲」企画の収録中のことだった。
1993年には死亡事故も
各社の報道によると、TBS系バラエティ番組「水曜日のダウンタウン」の企画で、布川さんは2024年4月3日、土俵上に倒れ、痛みを訴えて、1か月ほどの加療が必要と診断された。相方のみちおさんは翌4日、骨折してプリングルス無料券をゲットしたとする布川さんのピース写真投稿を自身のXで引用し、布川さんが元気だと伝えた。
とはいえ、布川さんは、痛々しいギブス姿で写真に写っており、打ちどころが悪ければ、さらにダメージが大きかった可能性もある。
過去の報道を振り返ると、1993年6月にフジテレビのバラエティ番組「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」で、香港ロックグループのメンバーが高さ3メートルから転落して死亡する事故が起きている。内村光良さんらとのコント中に、メンバーが背景の板にぶつかり、板が外れたためだ。
タレントの体力や運動経験などが十分考慮されていない?
最近でも、2022年11月にタレントの松本伊代さんが、TBS系バラエティ番組「オオカミ少年」の収録中、腰椎を圧迫骨折するケガを負った。クイズで正解できず、クッションが敷き詰められた落とし穴にはまったためで、加療3か月と診断された。また、同年2月には、タレントのゆうちゃみさんが日本テレビ系バラエティ特番「サバイバル水鉄砲!一撃」の収録中、左下腿骨を骨折して手術を受けた。番組の企画で、宝箱を獲得するために走っていた際、足元のバランスを崩し転倒したという。
事故の度に、各テレビ局から、安全対策を見直し、再発防止に努めるとのコメントが発表されている。事故は、不運が重なって起きるケースもあるものの、タレントの体力や運動経験などが十分考慮されていないなどの指摘も多い。