国会の本会議場でのタブレット端末などの使用解禁に関する報道をめぐり、国民民主党代表の玉木雄一郎氏が2024年4月5日、Xで怒りをあらわにした。
タブレット持ち込みは「品位に欠ける」??
玉木氏は19年1月に衆院本会議で行った代表質問の際、タブレット端末で原稿を読むことが許可されなかったことを発端として、かねてより本会議場でのタブレット端末使用の解禁を求めてきた。
24年4月現在も、本会議場にPCやタブレット端末を持ち込むことはできず、原稿や資料はプリントアウトして質問に臨む必要がある。14年3月には、当時の首相・安倍晋三氏が持ち込み解禁に前向きな答弁をしたこともあるが、1990年代に決まった運用が改まらないままの状態が続いている。
3月には、タブレット端末の持ち込みについて衆院議会運営委員会メンバーの勉強会で「品位に欠ける」などといった見方が示され、議論を呼んでいた。衆院議院運営課は3月6日のJ-CASTニュースの取材に対し、品位については検討会の中で事務局が持ち出したと明かした。衆院規則の第211条で、「議員は、議院の品位を重んじなければならない」とあり、国会で議論してきた過去の経緯から、タブレット使用については、品位の問題も関係すると説明したという。
「タブレットも使ったことのない方々が合理的理由もなく拒否権」
玉木氏が怒りをあらわにしたのは、4日に開かれた国会のデジタル化を目指す検討会の第3回会合で、タブレット端末の使用解禁について「歴代正副議長への意見聴取の結果、回答した全員が反対意見を示した」報じる記事だ。記事によると、正副議長の一人は反対の理由として「権威の問題」を挙げたという。
こうした報道について、玉木氏は「全く意味不明」と切り捨てた。
「私が求めているのはタブレットを使って作成した原稿をそのまま読ませて欲しいということだけ」とし、「なんでそれが『権威』の問題や『品位』の問題になるのか」と疑問を投げかけた。さらに、「タブレットも使ったことのない方々が合理的理由もなく拒否権を発動することはやめて欲しい。うんざり」と呆れたようにつづった。
投稿を見た人からも、共感する声が相次いでいる。
「デジタル化やペーパーレス化とか言ってるこの時代に......」
「権威や品位ってのがよくわかんないですね。デジタルにすることによって流出する危険性主張されるならまだわかりますけど」
「タブレットの授業や、すでに使われている委員会と比べて本会議だとなぜ権威なのか謎すぎる」
全く意味不明。
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) April 5, 2024
私が求めているのはタブレットを使って作成した原稿をそのまま読ませて欲しいということだけ。
なんでそれが「権威」の問題や「品位」の問題になるのか。
タブレットも使ったことのない方々が合理的理由もなく拒否権を発動することはやめて欲しい。
うんざり。 https://t.co/neKS0pQMVY