盗難に遭ったスポーツカーが、米アップル社の忘れ物防止タグ「AirTag」のおかげで発見できたと、被害者がX上で報告し、話題になっている。
「ランサー見つかってほしい...。盗難...!!」。被害者のモヨさん(@Tora_Nano_Lulu)は2024年4月2日、愛車の「ランサー・エボリューションV」の写真をいくつか投稿し、こう訴えた。
カギ穴が壊され、タイヤも裂けていた
この車は、「ランエボV」の愛称で呼ばれ、1998年に三菱自動車工業から発売され、世界ラリー選手権(WRC)で活躍するなど人気になった。ランエボシリーズは、すでに生産を終了している。
モヨさんのX投稿によると、車は、立体駐車場に止めている間に盗まれた。4月2日の朝に、車内に仕込んだAirTagの位置情報から車を追跡していると、大阪府東大阪市内のショッピングモール「フレスポ東大阪」の駐車場付近に止められていることが分かった。
モヨさんの夫がモールまで警察と出向き、愛車を見つけたという。車体には、それほど傷がなかったものの、カギ穴が壊され、タイヤも裂けていた。シートベルトも切られていたという。また、車のナンバーも変更されていた。車内では、高級サングラスがなくなっていた。
警察は、車をレッカー移動して、今後調べるという。モヨさんは、警察に窃盗などの被害届を出すとX上で明らかにした。
モヨさんは5日、J-CASTニュースの取材に応じ、盗まれたときの状況を説明した。
それによると、2日の朝7時45分、出勤しようと自宅マンションの立体駐車場へ行くと、愛車がないことに気づいた。すぐに、AirTagの位置情報を調べて、その2時間ほど前の6時前には東大阪市内の公園北側のマンション前に車があることを確認した。犯行時間は、同日の1時~5時40分の間だとみられるという。モヨさんの夫がこの公園へ急行し、移動中に110番通報して、現地で警察と合流した。しかし、AirTagを再度確認すると、車はフレスポ東大阪の付近にすでに移動していた。