電車の乗降の際にも、スマホやカードの代わりに
ここまで見事に表れた、「スマートウォッチ利用者はアクティブである」という調査結果。どう考えればよいのか。
J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当したモバイル社会研究所の角誠(すみ・まこと)さん(健康意識とICT利活用調査担当)に話を聞いた。
――スマートウォッチの利用者が1割を超えたとありますが、スマートウォッチのどういう機能が魅力となり、人々に受け入れられているのでしょうか。
角誠さん 現時点では1割なので、いわゆる「アーリーアダプター層」(商品やサービスを初期段階で購入する人々)が中心だと考えます。
現在は、趣味でスポーツを行ったり、健康アプリなどで健康管理をしたりするような健康意識の強い方が中心だと考えられます。
今後、電車の乗降の際にスマホやカードの代わりに、スマートウォッチを利用するなど、新たな利便性を発見した幅広い層にも普及していくと考えられます。
――全体的に男性のほうが女性よりも利用者が多いのは、なぜでしょうか。また、スマートウォッチのさまざまな機能の利用のされ方について、年代別や性別の違いがありますか。
角誠さん 一般的に男性のほうが女性よりもスポーツを行っているという調査結果があります。
スポーツなどアクティブなシーンでスマートウォッチを着用したり、スマートウォッチ内のアプリ機能を活用したりすることが多いので、男性のほうが女性よりも利用者が多いことの一因になっていると考えています。
また、若年層だけでなく、中年から高齢者でも健康意識の強い方はスマートウォッチ内の血圧、歩数、睡眠時間などを記録できる健康管理アプリなどを使用しています。