さいたま市内のJR大宮駅前のエスカレーターで、人糞が散らばっていて悲惨な状況だったと、X上で投稿が相次ぎ、関心を集めている。
警備員が立っていて、エスカレーターが利用できないため、なぜなのかと近づくと...、大便が落ちていた――。
「見てみたら死ぬほど後悔した」
X上では、2024年4月1日の朝8時過ぎから、こんな目撃談が相次いだ。
それらによると、大便は、上りのエレベーターの下にあり、さらに、上がった降り口付近でも点々としていたという。血痕のようにも見えたという報告もあった。
「見てみたら死ぬほど後悔した」
「気が付かない人が踏みまくって地獄になってる」
「もうちょい...我慢できなかったかな...」
この騒ぎで、エスカレーターが封鎖されていたといい、状況を確認した人からX上で悲鳴が上がっていた。
「床が汚れているのでご注意ください」。新年度が始まった平日朝の通勤・通学時で、人通りも多かっただけに、警備員がこう声を上げていたという。
一体、どのような状況で、人糞が散乱していたのだろうか。
JR東日本大宮支社の広報室は2日、J-CASTニュースの取材に対し、1日の朝8時ごろに、「汚物があるので、見てほしい」と客から大宮駅改札の社員に申告があったと説明した。
この社員が確認しに行ったところ、エスカレーターに汚物があった。このため、清掃などを手がけるグループ会社「JR東日本環境アクセス」大宮事業所に、汚物の処理を依頼したとしている。
同事業所の担当者は2日、取材に対し、その散乱状況について説明した。
1時間ほど封鎖、6人がかりで清掃
それによると、4月1日の朝8時ごろに大宮駅から電話が入り、エスカレーターの清掃を依頼された。現場は、大宮駅の改札外にある東西連絡通路のうち、東口(中央)の上りエスカレーターの乗り口だった。
大便は、ステンレス製ランディングプレートと呼ばれる乗り口の部品の上にあった。1人分の人糞と見られるという。下痢状態ではなく、固形だった。ランディングプレートは、手すりの部分に隠れて、乗るときに見にくくなっている。このため、誰かが知らずに蹴とばしてしまったのか、ステップにも便が乗って、上まで運ばれたと推測されるとした。血痕は見当たらなかったという。
エスカレーターの降り口周辺では、1人か2人に踏まれた跡があった。滑ってケガをしたとの話は聞いていないという。
誰がなぜ大便を置いて行ったのかについては、何も聞いていないと答えた。近くに公衆トイレがあったが、知らなかったのではないかとした。
エスカレーターは、1時間ほど封鎖し、6人がかりで清掃した。洗浄液で除菌しながら、紙でふき取って便を回収したとしている。
このエスカレーターは、さいたま市が管理している。市の道路環境課は2日、取材に対し、汚物が置いてあったという話は特に聞いていないと答えた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)