任天堂「原則出社の方針」独創的な娯楽つくるために リモートワーク定着の今、あえて打ち出した

NTTはリモートを基本

   対照的な働き方をしているのが、NTTの主要グループ会社だ。同グループでは、2022年7月1日からワークインライフ(健康経営)をより一層推進していく観点から、勤務場所は「社員の自宅」とするリモートワークを働き方の基本としている。日本全国どこからでもリモートワークによって働くことを可能とする制度(リモートスタンダード)を導入し、 転勤や単身赴任を伴わない働き方を拡大していく考えだ。

   ワークスタイル研究家の川上敬太郎氏は、原則出社のメリットについてこう説明する。「働き手が自分の担当すべき業務の全体像を把握できておらず、都度上司の指示を待たないと動けない体制の職場だと、職場に集合している方がコミュニケーションをとりやすい分、生産性は高くなります」。

   一方で最大のデメリットとして、通勤時間を挙げる。仮に通勤に片道1時間かかる人の場合では、往復で2時間。月に20日勤務すると40時間分、年間だと12か月で480時間を通勤に要する試算となる。私生活への影響を指摘した。

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