NHKのニュース番組「NHKニュース7」は2024年4月1日、米ドジャースの大谷翔平選手(29)の元通訳・水原一平氏(39)についての報道で、米紙の記事を誤って引用したと番組内で謝罪した。
同番組では、3月30日の放送で、「違法賭博問題 検事 『 送金は扱う犯罪に該当せず』米メディア」とのタイトルで水原氏の問題を取り上げた。
「確認が不十分でした。大変失礼しました」
そこでは、大谷選手の銀行口座からブックメーカー側へ送金されたことについて、「連邦捜査機関が扱う犯罪に該当しない」と担当検事が大谷の弁護士側に伝えたと、米ロサンゼルス・タイムズの記事を引用して報じていた。
ところが、この記事は、過去に別の賭博事件で捜査を受けたドジャースの元選手についてのものだった。今回の水原氏の問題とは関係がなかったといいい、番組では、副島萌生アナウンサーが「確認が不十分でした。大変失礼しました」とお詫びした。
NHKの公式サイトでも4月1日、「3月30日公開 元通訳 違法賭博問題の記事に関するおことわり」と題して、同様の説明をしている。
最近は、テレビ番組でのミスで謝罪するケースが相次いでいる。
TBS系の情報番組「ラヴィット」では、4月1日放送でVTR中に北朝鮮の軍隊のパレードなどの映像が流れる放送事故があり、人為的ミスで資料映像を誤って放送したとその日に謝罪した。また、テレビ朝日系のバラエティー番組「林修の今知りたいでしょ!」では、23年11月23日の放送で、実際には発言していない内容を識者の発言として放送していたとして、番組側が誤った理解をしていたと後に謝罪している。