「どの業務も必ず安全とつながる」「安全維持の決意の日に」 羽田事故から3か月、航空2社トップが込めた「安全」への思い

   2024年4月1日に新年度が始まり、航空各社でも相次いで入社式が行われた。

   1月2日には日本航空(JAL)機が羽田空港の滑走路で海保機と衝突し、海保機の乗員5人が死亡する事故が発生。大手2社のトップは祝辞で事故に言及し、安全運航の意義を改めて説いた。

  • 入社式後に紙飛行機を飛ばす日本航空(JAL)の鳥取三津子新社長
    入社式後に紙飛行機を飛ばす日本航空(JAL)の鳥取三津子新社長
  • JALグループの入社式では40社から約2600人の新入社員が参加
    JALグループの入社式では40社から約2600人の新入社員が参加
  • CAとして採用された三浦雄咲(みうら・ゆうさく)さん
    CAとして採用された三浦雄咲(みうら・ゆうさく)さん
  • JALの入社式では大谷翔平選手のビデオメッセージも流された
    JALの入社式では大谷翔平選手のビデオメッセージも流された
  • 祝辞を述べるANAホールディングス(HD)の芝田浩二社長。1月2日の事故にも言及した
    祝辞を述べるANAホールディングス(HD)の芝田浩二社長。1月2日の事故にも言及した
  • ANAHDは19年以来5年ぶりにグループ37社が一堂に会して入社式を行った
    ANAHDは19年以来5年ぶりにグループ37社が一堂に会して入社式を行った
  • ANAの格納庫はJALの2つ隣にある
    ANAの格納庫はJALの2つ隣にある
  • 入社式後に紙飛行機を飛ばす日本航空(JAL)の鳥取三津子新社長
  • JALグループの入社式では40社から約2600人の新入社員が参加
  • CAとして採用された三浦雄咲(みうら・ゆうさく)さん
  • JALの入社式では大谷翔平選手のビデオメッセージも流された
  • 祝辞を述べるANAホールディングス(HD)の芝田浩二社長。1月2日の事故にも言及した
  • ANAHDは19年以来5年ぶりにグループ37社が一堂に会して入社式を行った
  • ANAの格納庫はJALの2つ隣にある

JALはグループ40社から約2600人の新入社員が参加

   JALはこの日、鳥取三津子専務が社長に昇格したばかり。午後に羽田空港の格納庫で行われた入社式の祝辞で、鳥取氏は事故について

「今後もこの教訓をしっかりと活かしていくために、改めて人の命の大切さ、そして、安全運航あってのエアライングループであることを皆さんと一緒に胸に刻みたい」

などと言及した。さらに客室乗務員(CA)出身の鳥取氏は、JALグループでの仕事は「どの業務に関わっていても、必ず安全につながっている」と指摘し、その先にいる乗客の命にもつながっていることを「決して忘れないで」と話した。

   入社式にはグループ40社から約2600人の新入社員が参加。そのうち、CAとして採用された三浦雄咲(みうら・ゆうさく)さん(22)らが報道陣の取材に応じた。三浦さんは、事故発生を知ったときは「不安な気持ちになったが、やはり客室乗務員になりたいという気持ちが強くあった」。今後について

「1人1人のお客様に向き合い安心していただけるような、そんなサービスを提供できるように頑張っていきたい」

と意気込んだ。

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