普段より仕事が落ち着いて「魔が差した」と釈明
投稿された動画について、木下の介護は4月1日、J-CASTニュースの取材に対し、同社が運営する都内の施設内で動画が撮られたことを担当者が認めた。
動画を撮ったのも、この施設に勤務している女性職員だとし、この職員から聞き取った結果について答えた。
それによると、この職員は勤務中、普段より仕事が落ち着いて時間ができたため動画を撮ったといい、「魔が差した」と説明した。施設内でずっと動画を撮っていたわけではないという。また、「きもい」という表現は、入所者に対して使ったわけではないとした。プライベートで嫌なことがあり、動画を見に来てもらいたいとの思いがあって、この表現を使ったという。
チュッパチャプスをくわえながら施設内を回っていたことについては、このキャンディをなめているときにナースコールがあったからだと話した。普段は、このようなことはしておらず、こうした行為は初めてと釈明したという。
木下の介護では、勤務中の動画配信について、「入所者の方のプライバシーに関わりますので、許可は下りません」と述べ、この職員が無断で行ったとした。こうした行為について、「重く受け止めています」と述べ、次のように話した。
「動画に映った入所者の方の特定もできており、ご家族にも事実関係を詳細に報告して謝罪しています。今後は、施設内の運営懇談会を開催して、運営状況をご説明したいと考えています。東京都にも、今回のことを報告しており、都からは、指導対象になると言われています」
施設を管轄する都の施設支援課は1日、次のように取材に答えた。
「勤務時間中に施設内で動画配信するのは、好ましくないと思っています。木下の介護からは、入所者や家族向けの運営懇談会を開き、説明や謝罪をするとの報告を受けています。今回の件を踏まえ、現地で運営状況や再発防止策を確認するなど、しっかり指導していきます」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)