「学歴社会なんて古い」と考える人、年代が上がるほど増える 50代男性「18歳時点での瞬間風速に意味はない」

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大学名だけで「仕事で成果をあげられそう」なんて判断できない

   学歴社会を肯定したい人が一定数いることについては、

「『いい会社に入るためにいい大学に入ろう』と努力してきた人は、学歴社会は必要と考えてしまうのだろう。でも、社会人生活を長く送っていれば、有名大学を出ているからといって仕事ができるとは限らない例をたくさん見るわけだから、調査結果のようになるのは当たり前だと思う」

   アンケートで学歴社会の必要性の理由にあげられた「業界/職種への適応力の判断材料になる」という点についても「正直あまり関係ないのでは」と冷ややかだ。

「たしかに理系の仕事では、大学時代の専攻が関係する場合が少なくない。でも、重要なのは学科であって、大学名ではないですよね。大学の専攻と違う分野で働く理系の人も少なくないし、ましてや文系であれば大学名だけで適応力の判断材料にはならない。別な適性試験で判断すべき」

   それでは、なぜ就職の書類選考では大学名でのフィルターが掛けられるのだろうか。

   マネージャーとして採用面接にも関わるAさんは「応募者数が多いから学歴で足切りせざるをえないだけで、今後はフィルターも粗くなっていくだろう」と見る。

「働いているところを見てもいないのに、有名大学卒の人を『地頭がいい』と呼ぶ採用担当者がいるけど、あれは本当に不遜で見ていられない。採用経験を積めば、大学名だけで『この人は仕事で成果をあげられそう』なんて判断することは減ります。少子化の影響で応募者数が減っていけば、学歴関係なく一人ひとりの適性をていねいに見ていくことになるし、成長している会社はすでにそういう取り組みを行っていますよ」
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