テレビ欄を「L字型」に読むと...「泣ける」番組開始前から話題に
この日、番組の放送に先立ち、朝からにわかに話題になっていたのは、新聞終面のテレビ欄だった。
「世界ふしぎ発見!」の番組紹介の文章を、左端の文字と最終行をあわせて「L字型」に読むと、「38年ありがとう今後は皆さんがミステリーハンターだ」となる仕掛けがあった。
これにXでも、「L字読み 感動」「ホントだ! L字読みメッセージになってる!」「泣ける」といった投稿が寄せられていた。
そうして迎えた19時、23年4月から司会者を草野さんからバトンタッチされたフリーアナウンサーの石井亮次さんが「38年もの長きにわたり続いてきた『世界ふしぎ発見』、いよいよ今夜、レギュラー放送の最終回を迎えます」と言って、番組が始まった。
ついで長年司会を務め、23年4月から「クイズマスター」として番組に出演する草野さんが、「長いながい航海が終わっててですね、ようやく自分たちの港に今日帰ってきたと。(今夜は)3時間ですから、最後までみなさん息切れしないように、頑張りましょう」。
これを受け、黒柳さんは「港に入りましたから、入った以上はもうそこで長くとどまってですね、みんなで元気でやりたいと思います。わーっ」と盛り上げるなど、元気な雰囲気でスタートを切っていた。
「世界ふしぎ発見!」は、番組制作会社「テレビマンユニオン」が手掛ける代表的な番組のひとつ。J-CASTニュースが「企画書の狙い通りだった『世界ふしぎ発見!』 黒柳徹子の圧倒的正解率、野々村真の低正解率」(24年3月30日)の記事で報じたとおり、テレビマンユニオンの会長で、同番組の企画&プロデューサー・重延浩さんによる最初の企画書は、「WORLD ADVENTURE SHOW セブンミステリー」というものだった。
企画段階では番組名が異なっていたが、表紙にはツタンカーメンの仮面をかぶったミイラの写真が貼ってあった。3月30日放送の番組でも、放送第1回の映像が流れたが、初回のテーマは「古代エジプト 黄金に輝くファラオの秘密」。この企画書が活かされたに違いない。