レジェンド2人のラストメッセージ全文
番組のラストでは、番組を支えたレジェンド2人が、38年の歴史を次のように振り返った。
「私は歴史を勉強したいとずっと思っていて。歴史を勉強しないと死ねないなくらいに思っていたんですけど...。それが勉強できる番組に出られるということで、お話があったときは本当にうれしく思いました。
それから38年、そんなに長い間、びっくりするくらい長い間、この番組とかかわりあってこられて、本当にうれしいと思っています。
この番組とはさようならをしても、いろいろと歴史の勉強、世界のことに目を配って、自分なりに勉強していこうと思っています。
私はこの番組が大好きでした。この番組がこれから(レギュラー番組として)なくなっちゃうと思うと、本当にさみしいです。でも、いろんな思い出がたくさんあるので、それを大事に、これから生きていこうと思っています。 本当にみなさま、ありがとうございました」(黒柳さん)
「『日立 世界ふしぎ発見!』は歴史をテーマにした番組なんですね。不思議な出来事が起きていたとしたら、どうしてそういうことが起きたのだろうかなどと、みんなで想像して、歴史と遊ぼうという――そういう番組でした。
38年という長さは、実は一人の人間が22歳で大学を卒業して、就職します。そして、38年間勤め上げると、満60歳、定年を迎える。つまり、一人の人間にとっては、自分自身の職業を全うするという、大変長い長い時間なんです。
土曜の夜、38年間も番組をやり続けてきたという歴史は過去には一切ありません。ということは、大勢の視聴者のみなさまの応援、バックアップする声を届けてくださったからこそ、今日、私たちはこうして継続してくることができました。この場を借りて失礼ですけれども、ありがとうございました。
私たちの番組は、いわゆるレギュラーの番組としては終わりを迎えることになりましたけれども、今後、かたちを変えて特別番組ができるようでございます。またその日に、みなさまととご一緒に、テレビを通してお会いできるといいなというふうに思っております。みなさま、本当にありがとうございます」(草野さん)
そして、番組のエンディングは、草野さんのおなじみのフレーズ、
「さあ、みなさん。それではまた不思議の世界で、お会いしましょう。さようなら」
でフィナーレとなった。
「世界ふしぎ発見!」のレギュラー放送は最後となったが、今後も特番として放送される。
土曜日21時の後継番組は、バラエティー番組「世の中なんでもHOWマッチ いくらかわかる金?」を予定。お笑いコンビ「ハライチ」の澤部佑さんと、TBSの杉山真也アナウンサーが司会を務める。