1986年にスタートしたTBSテレビの長寿番組「世界ふしぎ発見!」が2024年3月30日の放送で、レギュラー番組としての最終回を迎えた。
番組のラストでは、長年にわたって司会者として番組を支えた草野仁さん(80)が「38年は一人の人間にとっては、自分自身の職業を全うする、大変長い長い時間」などと振り返り、スタート時から回答者として出演してきた黒柳徹子さん(90)は「私はこの番組が大好きでした」と話し、フィナーレを迎えた。
20年目の歓喜!「号泣」野々村真さんパーフェクトの映像も
この日は、3時間スペシャル「38年のベストワン映像大公開SP」と題して放映された。
ミステリーハンターや番組スタッフらが、38年間の1722回の放送で、170の国と地域を訪れ、4万時間にも及ぶという取材映像の中から厳選。「もう一度見てほしいベストワン映像」として、たくさんの過去の貴重な映像が流れた。
番組では、第1回から出演しているが、「低正解率」だった野々村真さん(59)が05年、20年目にして初めてパーフェクトを達成したときの映像も。
「野々村さんが選んだベストワン」として紹介されたその映像は、生き物の進化をテーマにした「マダガスカル大冒険!」の回だった。
パーフェクト達成で感極まった野々村さんは、ヒトシ君人形をじっと見つめ、
「(生き物の進化をテーマにした)マダガスカル(の回)で獲ったっていうのは、よかったですね。なかなか進化できない人間ですから」
と自虐気味に答え、笑いを誘った。
当時のレギュラー・板東英二さんは「一瞬もらい泣きするくらい、感動しました」。その後、「野々村真のパーフェクトを祝う会」が帝国ホテルで開催され話題になった。