シャープの公式Xによるレシピ投稿が波紋を広げている。
同社の電気自動調理鍋「ホットクック」を使ったレシピを紹介したものだが、一般ユーザーがXに投稿したレシピを使っていたにも関わらず、レシピ考案者の紹介がなかった上、「限界飯」「ずぼら飯」「まずまずうまい」などとネガティブな表現をしていたことに批判が集まった。
シャープの公式Xは批判を受け謝罪投稿を行ったが、その内容についても疑問の声が寄せられている。文面に「私が」とあることに違和感を持つ人もおり、企業公式アカウントの「中の人」のあり方も問われる事態になっている。
「コンロはもちろん、包丁やまな板も使わない限界料理で、味は飛び上がるほどではないけどまずまずうまい」
議論を呼んでいるのは、シャープの公式Xが2024年3月25日から28日にかけて投稿した「ホットクック限界飯」と銘打ったレシピ動画だ。
具材のかきまぜや火加減などをすべて自動でコントロールできる同社の人気製品の電気自動調理鍋「ホットクック」を使ったもので、月曜日の「焼きうどん」から始まり、火曜は「鶏と新玉ねぎ無水煮込み」、水曜は「スープの素カルボナーラ」、木曜「温野菜サラダ」、金曜「トマトリゾット」と一週間の献立を紹介していた。
紹介されていたレシピは、いずれも一般ユーザーが考案したもの。2月20日に投稿されたシャープ公式による「ホットクックをお使いのみなさん。新生活の準備がはじまるこの季節。希望に満ちた後輩に背中を見せる先輩として、限界ひとり暮らしアドバイスを残しませんか。あなたのホットクック、究極のずぼらレシピを教えてください」との呼びかけに寄せられたものだった。
波紋を広げたのは、公式Xが一連の投稿の意図について説明した25日の投稿だ。
「言うまでもなくホットクック限界飯あるいはずぼら飯とは、限りなく調理の手間がかからないという意味です。コンロはもちろん、包丁やまな板も使わない限界料理で、味は飛び上がるほどではないけどまずまずうまいという、シャープ非公式メニューです」
すると、一般ユーザーからレシピを募ったにも関わらず「限界飯」「ずぼら飯」、「味は飛び上がるほどではないけどまずまずうまい」などとネガティブな表現を使うことに対する反発の声が寄せられた。
また、レシピ考案者の紹介などがなかったことについても疑問の声が上がった。公開されたやりとりの中では、レシピ考案者に対しお辞儀をする絵文字のリプライ等はあったものの、レシピの紹介に関するメッセージや感謝のコメント等はなかった。