奥日光や足尾銅山がメタバースで超リアルに 修学旅行の事前学習教材に日光市が提供

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   世界遺産「日光の社寺」や奥日光が、メタバース空間になった。学校などが教育旅行で栃木県日光市を訪れる前に、事前学習を行える環境を提供することを目的として同市が手掛けた「日光の 学び旅かな メタバース」だ。6つのルームから成り立っている。

   ウェブブラウザで使える仮想空間プラットフォーム「DOOR」を使っており、VRゴーグルがなくても、パソコンやスマートフォンからアクセス可能。日光市に見どころを取材した。

  • 「日光の 学び旅かな メタバース」
    「日光の 学び旅かな メタバース」
  • メタバース体験を通じて、日光を楽しく学ぶ
    メタバース体験を通じて、日光を楽しく学ぶ
  • 「観る」以外にも、日光の魅力は満載
    「観る」以外にも、日光の魅力は満載
  • 「足尾」ルーム内のトロッコ。ジャンプで乗り込める
    「足尾」ルーム内のトロッコ。ジャンプで乗り込める
  • 「日光の 学び旅かな メタバース」
  • メタバース体験を通じて、日光を楽しく学ぶ
  • 「観る」以外にも、日光の魅力は満載
  • 「足尾」ルーム内のトロッコ。ジャンプで乗り込める

トロッコに乗れちゃう

   各ルームの詳細は下記の通りだ。

(1)奥日光 中禅寺湖、華厳ノ滝、龍頭ノ滝、戦場ヶ原、湯滝など
(2)世界遺産「日光の社寺」:日光東照宮、日光山輪王寺、日光二荒山神社、グリーンスローモビリティ
(3)足尾:足尾銅山観光
(4)アクティビティ/食/伝統工芸:キャニオニング、SUP、湯波、水ようかん、日光彫、日光下駄など
(5)講義室
(6)エントランス

   日光市観光課によると、中でもぜひ見てほしいのが「足尾」。足尾銅山の坑道が精巧に再現されている。

「坑道内を走っているトロッコにも実際に乗ることが可能です。トロッコの360°動画もあり、臨場感もあります」(市観光課)

   記者が足尾ルームに入ってみたところ、まず「音」に驚いた。トロッコが単に置いてあるのではなく、すぐ近くで走っているように感じられる。

   壁面には、江戸時代からの足尾銅山に関する歴史説明が写真と文字で綴られており、単に景色を見て楽しむだけではなく、学びにもなる。市観光課によると、「日光の 学び旅かな メタバース」は修学旅行で日光市を訪れる児童・生徒および教員を主な対象としており、

「教育旅行で当市を訪れる児童・生徒が事前学習として楽しみながらメタバースを活用し、実際に当市へ来てもらい、また大人になってからも来てほしい」

と話す。また、これまで教育旅行先が同市ではなかった学校も、メタバース体験を通じて、「旅行先の検討材料の一つにしてもらえるとありがたい」。

旅行前の下調べにも一役

   「日光の 学び旅かな メタバース」は、一般の観光客が見ても楽しめる内容になっているという。旅行先を迷っている人や、旅行前に現地の様子を知っておきたい人にとって、現実の観光地を再現したメタバース空間は「下調べ」に役立つ。

   例えば、沖縄発の「バーチャル沖縄」。「首里城エリア」「国際通りエリア」「ビーチエリア」などがあり、伝統文化や芸能、沖縄ならではのイベントを楽しめるだけでなく、公式オンラインショップで商品購入もできる。

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