直通を前提とした路線では?
ここまで挙げてきた路線は、相互乗り入れがイレギュラーとなっている路線である。では、相互乗り入れを前提にした路線はどうか。東急東横線は、深夜帯に渋谷発の列車が増えていく。東急目黒線は、地下鉄からの直通は多いものの、相鉄方面に向かう列車は減っていく。さすがに東急田園都市線は、東京メトロ半蔵門線からしっかりと直通している。
西武池袋線や東武東上線は少ないながらも直通を維持している。東武スカイツリーラインもそうだと見ていい。京急電鉄も同様。京成電鉄は、押上~青砥間は都営浅草線と一体となっていると考えたほうがいい。
地下鉄とJR・私鉄の相互乗り入れをやっている路線でも、路線によって事情は異なる。こちらの「最終」を把握しておくことも、都心で働くビジネスパーソンには必要なことではないか。そうでないと、乗り換えや待ち時間などで帰るのに時間がかかるだろう。(小林拓矢)
筆者プロフィール
こばやし・たくや/1979年山梨県甲府市生まれ。鉄道などを中心にフリーライターとして執筆活動を行っている。著書『関東の私鉄沿線格差』(KAWADE夢新書)、『JR中央本線 知らなかった凄い話』(KAWADE夢文庫)、『早大を出た僕が入った3つの企業は、すべてブラックでした』(講談社)。