政府の2024年度予算が24年3月28日、参院本会議で与党の賛成多数で可決、成立した。これを受けて岸田文雄首相が開いた記者会見では、自民党派閥をめぐる「裏金」問題で、来週中にも関係者を処分する意向を明らかにした。
政治資金規正法改正「この国会中にやる」
24年度の一般会計予算は112兆5717億円で、過去2番目の規模。記者会見で岸田氏は「震災対応を始め、重要施策を全速力で実行していく」と述べた。裏金問題については、記者の質問に答える形で、追加で関係者からの聴取を行っているとして「できれば来週中にも処分が行えるよう、プロセスを進めていきたい」とした。政治責任、道義的責任の果たし方については「不記載の金額や程度です、それぞれの政治家としての役職や議員歴、さらには説明責任の果たし方を含む信頼回復に向けた努力の状況、こういったことを総合的に判断していく」と説明。政治資金規正法改正について「この国会中にやる」とも話した。
27日に岸田氏の聴取を受け、処分の対象になると考えられているひとりが自民党の世耕弘成前参院幹事長。参院本会議の採決で、多くの議員が岸田氏に一礼していく中、岸田氏の前を目も合わせずに素通りする様子の動画が拡散され、話題となった。