シャープ公式Xが2024年3月28日、電気調理鍋「ホットクック」の広告企画で一般ユーザーから募集したレシピを「まずまずうまい」などと評して批判が寄せられたことを受け、「この言葉は軽率でした」と謝罪した。
シャープ公式Xの投稿に「無礼すぎてビックリ」
シャープ公式Xは2月20日に「ホットクックをお使いのみなさん。新生活の準備がはじまるこの季節。希望に満ちた後輩に背中を見せる先輩として、限界ひとり暮らしアドバイスを残しませんか。あなたのホットクック、究極のずぼらレシピを教えてください」とし、ホットクックで手間がかからず作れる「限界レシピ」を募集した。3月25~28日にかけて順次、集まったレシピから5品を実際に調理する動画を投稿していた。
しかし、採用レシピの投稿者を明記しなかったことに加え、「限界レシピ」のコンセプトについて25日に、
「言うまでもなくホットクック限界飯あるいはずぼら飯とは、限りなく調理の手間がかからないという意味です。コンロはもちろん、包丁やまな板も使わない限界料理で、味は飛び上がるほどではないけどまずまずうまいという、シャープ非公式メニューです」
と説明したことが問題視され、Xでは下記のような声が相次いだ。
「お客さんのリソースを無料で消費して宣伝活動してる立場で『飛び上がるほどではないけどまずまずうまい』って、無礼すぎてビックリした」
「レシピには著作権はないけど、公式垢だからこそ誰のレシピかクレジットしてほしい。ファンを大事に。あとほんと最後あたりの文は、他人のレシピ上げた人が言う台詞じゃない」
「せっかく考えてくれたユーザーさんのレシピにその言いようはないでしょう。シャープ公式さん。しかもレシピ考えてくれた方のクレジットもないですよ!」
「不躾な言葉を反省しております」
批判を受けて、シャープ公式Xは28日、採用したレシピの投稿元を明記した。その上で、「参照レシピについて、平日5日の自炊シリーズとして週末の段階でまとめて言及しようと考えておりましたが、本来であれば各動画にあわせて明記すべきでした。たくさんのご指摘をいただきました。私の考えがいたらず、まことに申し訳ありませんでした」と謝罪した。
続けて、「まずまずうまい」との表現については、次の通り詫びている。
「この言葉は軽率でした。限界飯という語を目にした時の期待値の低さに反する味だと言いたい時には『手間の少なさに比べるとびっくりするほどおいしい』とすべきでした」 「不躾な言葉を反省しております。重ねて申し訳ありませんでした。また『まずまずうまい』と記したツイートは後ほど削除させていただきます」
また動画投稿にあわせて、それを紹介する際に「まずまずうまい」との表現を選んでしまいました。この言葉は軽率でした。限界飯という語を目にした時の期待値の低さに反する味だと言いたい時には「手間の少なさに比べるとびっくりするほどおいしい」とすべきでした。
— SHARP シャープ株式会社 (@SHARP_JP) March 28, 2024