iPhoneはアップル1社、Androidは多くのメーカー
このiPhoneとAndroidの差はどこからくるのか。J‐CASTニュースBiz編集部は、モバイル社会研究所の調査担当者に聞いた。
――スマホ購入時に重視するポイントとして、iPhoneは「ブランドが好きだから」、Androidは「操作性など機能面で優れているから」という調査結果が出ましたが、ズバリ、この理由は何でしょうか。
iPhoneとAndroidの機能や、操作性、デザインなどの商品特性に関係しているのでしょうか。
調査担当者 要因はいくかあるかと思いますが、以下のようなものはあるかと思います。
(1)スマホ市場は、立ち上げ時からiPhoneが牽引していた点があり、「スマホ=iPhone」というブランドイメージが構築されていること。
(2)iPhoneはアップル社1社ですが、Androidはソニー、サムスン、グーグル、シャープ、富士通、オッポ、シャミオ......と多くのメーカーから発売されているため、「ブランド」に対する思いがiPhoneに比べて多様です。つまり、ブランドにこだわらない人の比率が、Androidのほうが高いのです。
(3)Androidは形状なども多様なものがあるため、機能重視が高くなっていると考えらえます。
――モバイル社会研究所の2022年11月の調査「iPhoneユーザーの若年化が進行」によると、iPhoneユーザーはスマホを持ち始めた時期が早い傾向にあり、スマホ操作の習得方法も、iPhonユーザーは「人から教えてもらった」「インターネットで調べた」という人が多いと」あります。
一方、Androidユーザーは「取り扱い説明書で調べた」「手探りで学習した」人が多い傾向とあります。このことと、今回の調査結果と関係があるでしょうか。
調査担当者 こちらは、iPhoneとAndroidのブランド、操作性志向などは起因しないかと思います。
というのは、iPhoneはiOSで操作性がほぼ均一なため、ユーザー間でのノウハウ・教え合いがあると想定します。
一方、Androidは、各メーカーがそれぞれ工夫をこらした作り込みをしており、ホーム画面やプリインアプリなどもメーカーごとに異なります。
まわりに同機種を使っている比率がiPhoneに比べて高くないため、取扱説明書などでの修得が多いのでは、と思います。