iPhoneとAndroid。みんな何を重視してスマホの機種を選んでいるのだろうか。
NTTドコモの研究機関、モバイル社会研究所(東京都千代田区)が2024年3月25日に発表した調査「スマホ購入時に重視するポイントはどこ?」によると、iPhone派は「ブランド」、Android派は「操作性」を重視して選んでいるという。
それが、iPhoneとAndroidのそれぞれの一番の魅力なのだろうか。調査担当者に聞いた。
30代以下半数がiPhone、年長者に人気のAndroid
モバイル社会研究所の調査(2023年1月)は、全国の15歳~79歳のスマホユーザー6559人が対象。まず、利用しているスマホの機種を聞くと、iPhoneが2712人、Androidが3058人、シニア向けスマホが161人だった。
年代別の比率を見ると、iPhoneでは10~30代までが47%と約5割であり、Androidの30代までの23%と比較して、2倍以上だった。若い世代に圧倒的にiPhone派が多いことがわかる【図表1】。
次に、購入時に重視することについて、利用機種別で聞いた結果(複数回答)が【図表2】だ。「操作性(持ちやすさ、同系統端末の使い慣れなど)」は、全種ともに高い結果となった。
しかし、iPhoneでは「メーカーや端末のブランドが好きだから」が26%となり、「操作性」(25%)を僅差ながらも上回ってトップに。Androidと比較して9ポイントも高くなっている。
一方、Androidでは「操作性」(31%)、「メモリ・ストレージ容量」(27%)、「カメラ機能」(22%)、「グラフィック性能」(15%)など、機能面の重視が高いことが目につく。これら機能面の項目の割合は、いずれもiPhoneを上回っているのだ。