「大リーガーのプライドはどうなるか」「謙虚に日本の野球を学ぶ姿勢でいるか」
オドーアの退団理由については不透明なところが多いが、巨人でプレーした経験を持つ元DeNA監督のアレックス・ラミレス氏(49)は3月2日に公開したユーチューブ動画でオドーアが日本でプレーするうえでの懸念点をかねてから指摘していた。
オドーアの叔父と親交があり、オドーアの大リーグ時代をよく知るというラミレス氏は
「(オドーアは)メジャーリーグでは、セカンドを多く守っていて良い守備を見せていたが、外野守備の経験が少なく、もうベテランの域なので守備範囲は少し狭まっているだろう」
と分析した。
オドーアは主にセカンドを守っていたが、巨人はチーム事情からオドーアを外野手として起用する方針だった。
そのうえで、このような守備の不安から、試合終盤に守備要員の選手と交代させられる可能性があるとし、
「そうなるとメジャーリーグでバリバリにやってきた彼のプライドはどうなるかだね。メジャーリーグであれば、そんなことはなかったからね。そこを彼がどう受け取るかが少し懸念ではあるね」
と指摘した。
さらにオドーアと同じく大リーグでプレーしてから来日したラミレス氏は、自身の経験を踏まえ、オドーアの精神面での懸念点を挙げていた。
ラミレス氏は「オドーア選手は10年もの間、メジャーリーグで成功した選手なので『日本に野球を教えにきたぞ』くらいの感覚なのか、謙虚に日本の野球を学ぶ姿勢でいるかだね。この点も気になるところなんだ」と語っていた。
オドーアの退団により外野手のレギュラー争いが激化する巨人。29日の開幕戦は本拠地・東京ドームで昨シーズンの覇者・阪神を迎え撃つ。