ハンバーガーチェーン「マクドナルド」が店員研修用に使ったとみられる携帯型ゲーム機が中古品としていくつか出回っており、波紋が広がっている。
X上で販売を告知したリユースショップ「ハードオフ」の店舗では、疑問が相次いで、販売を一時中止した。この研修用とみられるゲーム機について、日本マクドナルドは、実物を見ていないので研修用か分かりかねるとしたうえで、「中古市場で販売されているようでしたら、大変残念」と述べた。
リユース店舗「販売を一時中止し、マクドナルド様に正式に確認中」
「知る人ぞ知るマクドナルド研修用DSIとeCDPのセットが入荷です!」
ハードオフの船橋習志野台店(千葉県船橋市)では2024年3月18日、X上でこう告知して、その写真を投稿した。
黒っぽいゲーム機「ニンテンドーDSi」のフタ表面には、マクドナルドの頭文字でお馴染みのロゴ「M」が大きくデザインされている。その脇には、ゲーム機用のソフトが置かれ、マクドナルドの「クルトレ」とあった。クルートレーニングの略とみられ、ネット上の情報によると、eCDPとは、店員研修用電子プログラム「eCrew Development Program」を指すようだ。
店の投稿では、「珍しいもの」だとして、来店を呼びかけていた。
その後、この告知について、業務用のものの販売であり、マクドナルドの許可を得ているのか、などと疑問の声が相次ぎ、炎上状態になった。
これに対し、船橋習志野台店は翌19日、投稿を削除したうえで、「dsIマクドナルド研修用モデルにつきまして」と題して、X上で釈明した。
「昨日、当店がポストいたしました当該商品につきまして、現在販売を一時中止し、マクドナルド様に正式に確認中です。おってご報告致しますので今しばらくお待ちくださいませ。お騒がせし大変申し訳ございません」
この研修用ゲーム機は、中古品として広く出回っているようだ。
フリマアプリのメルカリでは、「非売品のマクドナルドのdsi本体です」などとして、税込11万円で販売されていたが、この騒ぎを受けたためか削除された。過去には、ロゴ「M」の入ったゲーム機が6点5~18万円で落札されていた。ヤフーオークションでも、2点が27日11時現在で販売中となっている。