大学ノートで知られる文房具メーカーのツバメノート(東京都台東区)が2024年3月25日にXで、大学ノートについて「当社で熟考を重ねた結果、来年度もデザイン変更しないこととなりました」と書き込んだ。続く投稿では、1947年の発売当時からデザインが変わっていないことも明かされた。なぜ77年もの間、同じデザインで販売を続けるのか。ツバメノートに思いを聞いた。
「素晴らしい決断ありがとうございます」
ツバメノートの公式Xは「新年度のお知らせ」として
「お客様各位
拝啓 平素は格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
創業より変わらぬツバメノートの意匠ですが、当社で熟考を重ねた結果、来年度もデザイン変更しないこととなりましたので、ここにお知らせ致します。
来年度も何卒よろしくお願い申し上げます。 敬具」
と報告。現在のノートと1965年のものの比較画像も公開した。この投稿は反響を呼び、26日時点で6万超のいいねが付き、1万回超リポスト(拡散)されている。「素晴らしい決断ありがとうございます」「いいニュースありがとうございます」などと、喜ぶ声も寄せられた。
実はこの報告は22年から恒例で行っているもので、今回の投稿に寄せられたコメントに返信する形で、「年に1回の定期告知でした」としている。
Xの投稿では、続けて「こちらの大学ノートはツバメノートの前身、渡邉初三郎商店の時(昭和22)にデザイン・販売開始されました」と明かし、次のように沿革も投稿した。
「昭和22年 大学ノート発売(渡邉初三郎商店)
昭和23年 ツバメノート創業
昭和40年 写真左のノート
令和06年 写真右のノート」
77年もの間デザインを変えなかったのはなぜなのか。