子どもはけっこう「悪知恵」働かせる 子どものスマホゲーム「無断課金」平均額33万円 親がとる対策は?国民生活センターに聞く

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

親は、もっともっと「進化」しよう!

――ズバリ、子どもの無断課金を防ぐにはどうしたらよいでしょうか。

山之内優花さん リポートにも書きましたが、自分が現在使っているスマホを与える場合、必ずアカウントをログインした状態で渡さずに、ログオフして渡すことが重要です。アカウントにはクレジットカード決済情報などが紐づいていますから、子どもは簡単に課金できます。

また、「電話やメールも使えない古いスマホなら大丈夫」と思うのも危険です。ログインした状態で渡すと、いま使っているスマホを渡すのと全く同じに危険です。

そして、子ども専用のスマホを契約する際は、課金や使用時間、ダウンロードするアプリなどを保護者が制限できる「ペアレンタルコントロール」をぜひ設定するようにしてください。

――ペアレンタルコントロールについては、NTTドコモのモバイル社会研究所が昨年(2023年)12月に興味深い「調査」を発表しています。
ペアレンタルコントロールは、「青少年インターネット環境整備法」によって18歳未満の子どもが携帯回線を契約する時は、保護者が設定することが義務付けられていますが、実際には、サービスを「設定しない(できない)」保護者が42%もいるというのです。
スマホ操作に疎くて、設定の仕方がわからない親がかなり存在するらしいのです。どうしたらよいのでしょうか。

山之内優花さん たしかに、ペアレンタルコントロールの利用者でも、子どものスマホ閲覧時間の制限は設定しても、課金の制限を設定しなかったため、無断課金されたケースがあります。

今の子どもは生まれた時からスマホが身近にありますから、子どものほうが親よりスマホ操作に長けている面があります。親は、もっとスマホの知識を学ばなければなりません。

また、親も子どもと一緒にオンラインゲームをするのもいいと思います。親世代のゲームといえば、任天堂のゲームソフトなどを買ってきて、家で遊ぶものでした。だから、子どものスマホゲームにはピンとこない面があるのかもしれません。親自身がもっともっと進化する必要があります。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)

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