子どものスマホゲームの「無断課金」が高額になることも!
親が腰を抜かす事態が続出しているため、国民生活センターは2024年3月13日、「子どものオンラインゲーム 無断課金につながるあぶない場面に注意!!」という注意喚起のリポートを発表した。
相談が寄せられた子どもの無断課金の平均額は約33万円というから、馬鹿にならない。どうしたら防げるか、調査担当者に聞いた。
子どもが「パスワードを変えた」「自分の指紋認証を追加した」
国民生活センターによると、小中高校生のオンラインゲームの課金に関する2022年度の相談件数は4024件で、過去最高。相談金額の平均は約33万円と高額だった。
そのうえ2023年度は、前年を上回るペースだ。特に、スマホやタブレット端末での小中学生男子の相談が目立つ(全体の約8割)。
代表的な事例を紹介すると――。
【事例1】
私のスマホに、アプリストア運営事業者からオンラインゲームへの課金約9万円を知らせるメールが複数届いた。
その日、車で移動中、小学生の娘にねだられてスマホを貸すと、ゲームをしていた。普段のように、無料で遊んでいると思っていた。
私のアカウントにはクレジットカードを登録しているが、娘はパスワードを知らないはずだ。それなのになぜ課金できたのか。
娘に聞くと、「どうして課金できたのかは分からないが、パスワードを変えることができた」と言い、課金したことを認めた。(2023年6月・小学女子・相談者50歳代母親)
【事例2】
小学生の息子が「先月、ゲームの課金をしてしまった」と言ったので、クレジットカードの明細を確認すると、約5万円課金されていた。使ったのは私の古いスマで、Wi-Fiにつなげばゲームや動画を見られるので息子が使用していた。
アカウントは私のもので、スマホにはクレジットカードの情報も登録されていた。課金するには私の指紋認証が必要な設定だが、息子は「友だちから指紋認証の追加の方法を教えてもらい、自分の指紋を追加した」と言っている。(2023年6月・小学男子・40歳代母親)
【事例3】
今月の請求額が高額だったので請求内容を調べると、オンラインゲームの課金代約10万円とわかった。夫は機種変更をした際に、古い端末を処分せず、自宅のWi-Fi環境で無料動画を見るために、小学生の息子に使わせていた。
息子に話を聞くと、課金ボタンを押したことは認めたが、お金がかかるとは思わなかったと言う。課金に必要なパスワーがわからなかったので、自分でパスワード変更の設定をしたようだ。(2023年2月・小学男子・40歳代母親)