「大谷のブランドは非常に大きい」
同紙は続けて、違法賭博への関与を完全否定した大谷が、水原氏の賭博を知っていた場合は「MLBコミッショナーが罰則を科す権限がある」とした。
もっとも、「ただ、野球には賭けていないとされているため、罰金以上の処分は科されない。しかし、仮に大谷が罰金を科されたとしても大谷の評判が落ち、ワールドシリーズ制覇を目指すドジャースに水を差すことになるだろう」との見解を示した。
ドジャースは2020年シーズンのワールドシリーズ制覇以降、3年連続でポストシーズンを敗退。ワールドシリーズに駒を進められていない。
スポーツ紙などの報道によると、大谷は会見で、自身の口座からブックメーカーに対して、誰かに送金を依頼したことがないことを説明。そのうえで、「結論から言うと、彼(水原氏)が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ皆に嘘をついていたというのが結論」と語ったという。
「USAトゥデー」は、このような大谷のコメントを受けたうえで、球団の「立場」に言及した。
ドジャースは23年オフにロサンゼルス・エンゼルスをフリーエージェント(FA)となった大谷を10年総額7億ドル(約1015億円)で獲得。契約総額は、プロスポーツ史上最高だった。
記事では「ドジャースとしては、大谷の発言によって、捜査が大谷ではなく水原に集中しているというメッセージが明確に伝わったことを期待している」とした。
続けて、「大谷のブランドやイメージにダメージが残るかどうかはわからない。大谷のブランドは非常に大きなもので、ドジャースの関係者はチケットの売り上げ、マーチャンダイジング、広告などで大谷はフランチャイズにとって約5000万ドル(約75億円)の価値があると考えている」との見解を示した。
米国の開幕に先立って韓国ソウルシリーズで幕を開けたドジャース。チームは29日(日本時間)に、ホーム・ドジャースタジアムでセントルイス・カージナルスと対戦する。