ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が、通訳を電撃解雇された水原一平氏の違法賭博について、自身が2024年3月25日に取材対応することが明らかになった。
450万ドル(約6億7500万円)が違法ブックメーカーに?
相棒だった水原氏が巨額の違法賭博に関与したとして、球団が解雇したことを発表したのが20日。メジャー開幕戦を終えたソウルから飛び込んできたニュースは、衝撃だった。
ただ、不可解な点が現在も残っている。水原氏は前日の19日、米スポーツ局「ESPN」のインタビュー取材に応じた。
その際、違法賭博で多額の借金を背負った事情を伝えると、大谷が借金の肩代わりすることを合意し、450万ドル(約6億7500万円)が違法ブックメーカーに大谷の口座から送金されたことを明かしている。
ところが、水原氏は翌日に一連の発言を撤回。自身の賭博や巨額の借金について、大谷は認知していないと主張した。大谷サイドの弁護士も、大谷が送金を認知していなかったとコメントを発表した。
「報道も過熱しているので、メンタルを整えることが難しい」
「取材対応することになったのは、疑惑に対する自身の関与について、『きっちり説明すべきだ』という米国メディアの論調が強まっていることが背景にあると思います。一部のゴシップまがいのメディアには『大谷が違法賭博の主犯なのでは』など書かれています。身の潔白を証明するためにも、自らの口で語った方がよいと判断したのでしょう」
スポーツ紙記者は、こう指摘する。
「ただ、取材対応したから騒動が収まるかと言えば、そうではない。信頼していた水原氏がこのようなかたちで電撃解雇になり、野球どころではないほどのショックを受けていると思います。報道も過熱しているので、メンタルを整えることが難しいと思います」
大谷の口から何が語られるか――。(中町顕吾)