韓国メディア「スターニュース」(WEB版)は2024年3月24日、サッカーの北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の特集記事を組み、中止が決定した北朝鮮対日本の第2戦に関して独自の見解を示した。
没収試合ならば、日本が3-0の不戦勝
アジア2次予選はホーム&アウェー方式で行われ、日本は21日にホーム(東京・国立競技場)で北朝鮮と対戦し1-0で勝利した。当初は26日に北朝鮮の平壌で第2戦を行う予定だった。だが、スポーツ紙などの報道によると、北朝鮮が地元開催を放棄したという。
代替案として中立地での開催などが検討された。ところが、国際サッカー連盟(FIFA)は23日に、北朝鮮対日本戦は別日程でも実施しないことを発表した。
そのため、第2戦は没収試合となる可能性が高く、没収試合になれば日本が3-0の不戦勝となり、2次予選2試合を残して9月から始まるアジア最終予選への進出が決まる。
FIFAの動向は韓国でも注目された。地元メディア「スターニュース」(WEB版)は「FIFA『北朝鮮の愚行』受け付けない、事実上没収試合確定...日本『地獄の北遠征』回避」とのタイトルで記事を展開した。
「北朝鮮の『2度目』は通じなかった」
記事は「FIFAが北朝鮮に断固たる立場を示した」と書き出し、「事実上、北朝鮮の没収試合での敗北が確定的だ」とした。さらに、2月24日に行われたサッカー女子パリ五輪アジア最終予選第1戦の北朝鮮対日本戦を振り返りながら、今回のFIFAの決定を解説した。
女子代表選では、アジア最終予選第1戦は当初、北朝鮮の平壌で開催される予定だった。しかし、アジア・サッカー連盟(AFC)が北朝鮮の運営面を問題視して中立地での代替開催を提案した。開催地は直前まで決定せず、結局中立地のサウジアラビアで行われた。
第1戦は直前の長距離移動の肉体的な負担もあり日本は0-0の引き分けに終わり、28日に日本で開催された第2戦(東京・国立競技場)は2-1で勝利して五輪出場を決めた。
スターニュースはこのような背景を説明したうえで、「北朝鮮の『2度目』は通じなかった」と皮肉交じりに伝えた。