自民党の二階俊博元幹事長(85)(衆院和歌山3区)は、2024年3月25日、党本部で記者会見を開き、次期衆院選に出馬しない意向を表明した。
「年齢の制限があるか?」
二階氏は、自らの派閥を巡る政治資金問題をめぐり、3500万円を超える収支報告書への不記載が問題化。その責任を取る形で不出馬を表明した。
岸田文雄首相は、裏金問題に関与した安倍派幹部らと共に二階氏の処分する方針を示していた。二階氏は処分の先手を打つ形で不出馬を表明したとみられる。
二階氏は会見冒頭、「派閥の政治資金問題で政治不信を招く要因となったことに対し、改めて国民の皆さん、これまでご支援くださった地元の皆様に深くお詫びを申し上げます」と謝罪した上で、「派閥の元会計責任者と私の秘書が刑事処分を受けていますが、その政治責任はすべての監督責任である私自身にあることは当然のことです。この際、自らの政治的責任を明らかにするべく、本日、岸田文雄自民党総裁に対し次期衆議院選挙に出馬しないことを伝えました」と語った。
二階氏は記者との質疑応答の中で、不満をにじませる場面もあった。
記者に、執行部の処分の動きは不出馬の判断に影響しているか問われると、舌打ちし「影響はありません。自らが決めたことです」と答えた。また、このタイミングで不出馬を決めた理由は年齢が関係しているか尋ねられると「年齢の制限があるか?」と「逆質問」。記者が「年齢制限はないですが、お年を考えて...」と応じると、「お前もその年が来るんだよ!」と答えた。
会見は、側近の林幹雄衆院議員とともに行われた。
不出馬の会見に対しては、SNSで次のようなコメントが寄せられている。
「舌打ちがあったけど気に食わないんか」
「何だこの横柄な態度」
「ペーパーを読み上げの口だけ謝罪」
「次立候補しないごときで責任取ったと思ってるの?」