「オリックスは連覇に向けて陰りが見える」
3位はリーグ3連覇中のオリックスだ。
オフにチームの大黒柱である山本由伸投手(25)がポスティングシステムを利用して、大リーグのロサンゼルス・ドジャースに移籍。国内では山崎福也投手(31)がFA権を行使し、日本ハムに入団した。昨シーズン、16勝の山本と11勝の山崎が抜けた穴をどう埋めるかが連覇への課題となる。
橋上氏は
「連覇に向けて陰りが見える。山本由伸投手と山崎福也投手が抜け、他のピッチャーが何人か出てきましたが、2人の穴が埋まるかといえば埋まらないと思います。中心的なピッチャーが抜けると、まわりにかなりマイナスな影響が出てしまう。野手陣に関してはそれほど上積みがないと感じます。今年は今までの3年間に比べると、他のチームのプラスが見えるのとオリックスにマイナスの要素が多いと感じます」
と独自分析した。
4位は、2年連続最下位の日本ハムとした。オイシックス新潟アルビレックスBCを率いる橋上氏はオープン戦で日本ハムと対戦しており、日本ハムの勢いを肌で感じたという。
「日本ハムと直接対決して若い選手が伸びてきていると感じました。新庄(剛志)監督が就任してから連続で最下位になりましたが、新庄監督が我慢して起用してきた選手が1軍で使えるメドが立ってきた。ピッチャーは上沢(直之)投手(大リーグレイズとマイナー契約)が抜けましたが、山崎福也投手が加入したのは大きい。加藤(貴之)投手、伊藤(大海)投手もいますし、他の選手の伸びしろを考慮して4位に予想しました」
5位は楽天、6位はロッテと予想した。
楽天に関しては
「打つ方もピッチャーもよくないです。チーム全体に元気がないように見受けられます。松井(裕樹)投手と安楽(智大)投手が抜けましたが、これに対して効果的な補強をしたかといえばそうは見えません」
と分析した。
ロッテについては
「上位で戦える要素が見えない。オープン戦とはいえチーム防御率が4点台というのは問題だと思います。この時期は、ピッチャーの方がバッターよりも有利でなかなか打てないもの。その中でチーム防御率が4点台というのはかなり悪いと思います。12球団の中で抜けて悪い数字。現有で頑張ってもらわなければならないピッチャーの調子が悪いので深刻だと思います」
とした。
昨シーズンはオリックスの46年ぶりパ・リーグ3連覇だった。今シーズンはどのようなドラマが待っているのか。
プロ野球はセ・パ両リーグともに29日に開幕する。