メタバース音楽フェス「META=KNOT 2024 in AKASAKA BLITZ」(主催:TBSテレビ)が行われる。会場は、2020年9月に閉館した東京のライブハウス「赤坂BLITZ」を、メタバースプラットフォーム「VRChat」上に再現した空間だ。
24年3月30日から4月20日の毎週土曜日に、イベントを計4回予定。開催に先立ち、赤坂BLITZのバーチャル空間が3月16日から公開されている。
リアルに忠実すぎないように
赤坂BLITZは、「ライブの聖地」として知られた場所だ。1996年に誕生し、一度は赤坂の再開発計画に伴って閉鎖されたものの、08年に再オープンするなど、長きにわたって親しまれてきた。赤坂駅から続く長い階段の先にたたずむ建物が今も思い浮かぶ人は、今も少なくないだろう。
イベントを手掛ける、TBSテレビの木村健二さんを取材した。既にバーチャル上の赤坂BLITZを訪れたユーザーから「階段から見た景色が(かなり)リアル」といった声が届いているという。アーティストと観客との距離が近く、一体感を得られやすい作りである点も、現実そのままとの話だ。
このように、赤坂BLITZを知る人が見ると面影を感じられる部分を残しつつ、「リアルを忠実に再現すること」にこだわりすぎず、「VR体験として楽しい空間づくり」を心がけた、と木村さんは話す。ライブの中身にも関わってくるポイントだ。