上司に料理を取り分け、お酒を注ぐ「文化」 若者に率直な意見を聞きました

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30代男性が振り返る「飲み会の礼儀」

   料理を取り分けるべきか、相手に尋ねる人も。東京都に住む男性Dさん(20代)は、飲み会の初めに「お取りしましょうか?ご自身で取られた方がやりやすいですか?」と聞き、相手の返事次第で決めている。

   相手によっては取り分けたり、お酌したりすることが規範になっている場合もある。関係性に摩擦を生まないよう、最初に尋ねていると明かした。

   30代にも聞いてみた。2000年代の後半に大学を卒業した男性Eさんは、「飲み会の礼儀みたいなことを教え込まれた最後の方の世代だと思います」と振り返る。

「料理の取り分けはどちらかというと、女性の仕事という感じでした。男性の仕事は、上司や客先が生ビールを飲み干してジョッキを置いた時、『同じもの頼まれますか?』と声掛けすることがマナーでした。瓶ビールの時は『おつぎします』と言って注がなければならず、面倒くさかったです」

   Eさんが年上と飲みに行く場合は、こうしたマナーを守る。だが、年下と行く場合は、マナーを強要しないという。その理由を「最近はお酌の仕方などを習わないと聞きます」と話した。

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