米大リーグサンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約を結んでいた筒香嘉智選手が現地時間の2024年3月21日、退団することが報じられた。今後は日米の全球団を対象に所属球団を探すとみられる。
オープン戦5試合...8打数1安打、打率.125、2打点
メジャー挑戦5年目となった2024年は、招待選手としてスプリングキャンプに参加していた。
だが、2月下旬に腰の張りを訴え、万全のコンディションでなかったことが大きな痛手となった。オープン戦出場は5試合に終わり、8打数1安打、打率.125、2打点。13日にマイナーへの降格が決まった。
筒香は、DeNAからポスティング・システムで19年オフにレイズに移籍。だが、期待された活躍を見せられず、ドジャース、パイレーツを渡り歩いた。
その後はメジャー傘下のマイナーやアメリカ独立リーグでプレー。23年はメジャーでのプレーが叶わず、今年に復活を期していた。
「メジャーでのプレーを夢見て挑戦し続けていた。その覚悟は相当強い」
スポーツ紙デスクは、こう指摘する。
「現実問題として、メジャーでプレーするのは厳しいと思う。32歳という年齢を考えると優先順位が下がるし、米国で際立った実績がない。筒香には以前から日本の複数球団がラブコールを送っています。和製大砲としてDeNAで4番を張り続けていただけに、戦力として計算できる。
あとは筒香がどう考えるか。米国で野球人生を全うしたいと考えている可能性も十分にある。今まで何度も日本に戻ってくるタイミングがあったけど、メジャーでのプレーを夢見て挑戦し続けていた。その覚悟は相当強い」
子供のころから夢見ていたメジャーで成功したいという思いは誰よりも強い。一方で、置かれた立場を考えて、さまざまな思いがあるだろう。筒香の決断は――。(中町顕吾)