保険会社の強み、中途入社にも「充実した学習機会」
J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を担当したオープンワーク広報に話を聞いた。
――上位30社の1、2位を「住友生命保険」と「あいおいニッセイ同和損害保険」という保険会社が独占しているのは、どうしてでしょうか。保険会社特有の業務内容、たとえばかつての「保険のオバサン」に代表される人脈を駆使した営業手法なども影響しているのでしょうか。
オープンワーク広報 今回の調査は、業界を絞って集計したわけではないため、トップ2社が保険会社となったことは偶然です。ただ、ランクイン企業には、評価制度が「実力主義」であることが共通点の1つとして挙げられています。これは保険会社の評価制度の特徴に合致しており、保険会社2社が1、2位を占めたことは、納得の顔ぶれだと感じました。
「住友生命保険」の中途入社者からは「研修がたくさんあり、キャリアを積むことができる。やる気さえあればどんどん上に上がれる」(営業、女性)といった声が寄せられています。新しい環境で取得したいスキルや経験を明確に持っている中途入社者にとって、充実した学びの機会があることが重要だと考えられます。
たとえば、上位30社にはランクインしていませんが、OpenWorkの「生命保険・損害保険」業界で高スコアの「東京海上日動あんしん生命保険」(総合評価4.05点)の社員クチコミには、こうあります。
・「やったらやった分だけインセンティブとして、自身の給料に反映されるため、やりがいは感じられる。完全実力主義なので、成績が良いと賞与の支給もそれに応じて良くなる」(営業、中途入社、女性)
・「生命保険会社の中では裁量が大きいほうだと思う。若手のうちから課題を定義し、解決策を考えて提案、実行することに挑戦させてもらえる」(事務企画、新卒入社、男性)
また、同じく業界内で高スコアの「ほけんのぜんぶ」(総合評価3.92点)のクチコミにもこういう意見があります。
・「実力主義。利益を考えて行動する文化。研修なども多少してくれる印象だが、基本的には個人プレー」(営業、中途入社、男性)
・「やればやる分だけ評価され、給与が上がるので、その点ではやりがいがあるかとは思います」(営業、新卒入社、女性)
このように保険会社には、成果が給与に反映される厳しさがある一方、入社形態を問わず、自ら考えて行動せざるを得ない環境があり、働きがいや成長実感にも直結していることがうかがえました。