東京と札幌が新幹線で繋がる日
まずは北陸新幹線の一部が「長野新幹線」として開業、その後九州新幹線が2回に分けて開業し、東北新幹線の延伸や、それに続く北海道新幹線の新青森~新函館北斗の開業ということになった。長野新幹線は北陸新幹線に「変身」した。
そして西九州新幹線の開業、北陸新幹線の延伸開業と続き、日本各地に新幹線網が完備されるようになった。多くの人が新幹線に乗り、各地をひんぱんに行き来するようになり、日本列島の一体性は高まっているのだ。
現在工事が進んでいるのは、北海道新幹線の新函館北斗~札幌間である。これが実現すれば、東京から札幌まで新幹線で乗り通せば済むということになる。東北新幹線が盛岡までできるまでは、都内から札幌まで鉄道で行くには、どこかで夜行を使わなければならず、青函連絡船で深夜の移動をするというのがもっとも便利なルートとなっていた。現在は日中時間帯だけで移動することは可能になったものの、北海道新幹線が札幌までできれば、所要時間によっては飛行機の利用者を奪えるという状況も発生するのだ。
だがそんな北海道新幹線も、いつ開業するかはまだわかっていない。2030年度末(2031年の春)に全線開業を計画していたものの、難工事が続き、開業予定は未定となっている。
この北海道新幹線の工事が、実は整備新幹線で行われている現在では唯一の工事となっている。
2030年代のどこかで北海道新幹線は札幌まで到達するものの、具体的にいつかははっきりしていない。
その後のこととなると、決まっていないことが多い。