注意すべき点が1つ
ただ、ブラッシュアップのプロセスには、注意すべき点が1つあります。
それは、該当テーマでこれまで取り組んできたことを否定することになる可能性があることを認識しておくということです。
ブレストで意見だしのときにはネガティブにならないようにと書きましたが、具体的な実行に向けて手法を整理していくと、過去否定をせざる得ないことがあるからです。
たとえば、先輩が考えた会議マニュアルについて、進行上の問題をみつけて改定案を出すにあたり、先輩も会議に同席していたりすることがあったりするかもしれません。
あるいは、同席はしていなかったとしても大幅な改定となれば、前任に対する批判にもつながるかな...と抵抗感を感じるかもしれません。
ただ、ブラッシュアップすると決めれば、覚悟しなければならないことです。批判でも否定でもなく、未来志向でよりよくするために必要なことであると心に決めて取り組んでいきましょう。
【筆者プロフィール】
高城 幸司(たかぎ・こうじ):株式会社セレブレイン代表取締役社長。1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。