これからの時代、「稼げる社員」しか、会社で生き残ることはできない。人事制度改革・人事コンサルティングで手腕を発揮する、高城幸司さんが、仕事に「ひねり」を加え、上司の指示を超えた行動をするための仕事術を伝授する。
今回のポイントとして、高城さんは、とくに若手社員に向けて「仕事におけるブラッシュアップが大事だ」という――。
売り上げが伸びないのは、ブラッシュアップができていないから?
先日、地方の食・工芸・雑貨などの魅力を紹介するプレゼン大会で、友人が関わっていたお菓子が審査員特別賞を受賞。その成果についての話を聞く機会がありました。
すると、ポイントはブラッシュアップを重ねる機会を得たことで、品質が大幅に向上することができたと、そう話してくれました。
あらためて、日本の地方にはいいものがありながら、売り上げが伸びない。結果として消えてしまうケースが大半。どうしてなのか? 理由はブラッシュアップができていないから。ブラッシュアップを重ねれば、いいものは売れるものに変わる、と力説してくれました。
ちなみにブラッシュアップとは、みがきをかけること、さらによくするこという意味。企画やプロジェクト、書類、学習内容の見直しなど、作り上げたものやスキルをさらに現状よりもよくすることを指して「ブラッシュアップする」と表現します。磨き直しを含めて、今以上に腕やスキルを磨き上げるときに使われます。
すでに当初の予定では完成だった商品でも、そこからさらにブラッシュアップを行い、何度も試行錯誤すれば、質が高まり、高い評価や消費者のリピートにつながることがよくあります。