浪人の大先輩「9浪はまい」から受験生へ 「現役か浪人か」人生の分かれ道での決断方法【インタビュー前編】

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浪人生活にピリオドを打つ決め手

――浪人生活の一番分かりやすい引き際は、「金銭的に続かない」だと思います。でも、それ以外だと、浪人生活を断念して「不本意入学」するのは今一つ決定打がないように思います。浪人生活にピリオドを打つのは、何でしょうか。

濱井さん 第1志望に入るという目標を達成するのは、確かに重要です。ただ、再び合格できなかった場合に備えて「自分なりの落としどころ」はどこなのか、常に意識しておく必要があります。

――1年かけても目標が達成できない可能性があるわけですからね。

濱井さん 浪人生活には、リスクヘッジの発想も必要だと思います。ただ、その落としどころを決める際に、「周囲からの視線」は排除すべき。具体的には、親族から浴びせられる「このレベルの大学にしか行けないのか」といった雑音です。判断基準はあくまで「自分がどうしたいか」です。「この大学では親族に対して恥ずかしい」といった思いを抱くことも、禁物です。どちらの状況も「周囲のために生きる」という状態になっているので、その状況で浪人するのは「自分の人生」にならないからです。
 その上で、「自分がやり切ったか否か」で考えるのが良い。第1志望ではない以上、後悔は発生するでしょうが、同時に、人生は有限ですからね。(後半に続く)


【プロフィール】
濱井正吾(はまい・しょうご)
自称浪人専門家。1990年11月11日生まれ。兵庫県出身。高校卒業後9浪を経て2018年に早稲田大学教育学部国語国文学科入学。2022年に卒業。現在は教育系ライターとして活動する傍ら、大学院浪人として入学を目指す。

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