米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手(29)の通訳を務める水原一平氏(39)が違法賭博への関与で球団を解雇された、と米複数メディアが2024年3月21日(日本時間)に報じた。
これを受けて、元陸上選手でスポーツコメンテーターの為末大氏がXで「田舎で育った場合のアスリートは、昔と同じように素直に生きているといいように転がされてしまいます」などと私見を述べた。
「グレーゾーンの人が混ざっていることも...」
地元メディア「ロサンゼルスタイムズ」(WEB版)によると大谷選手の代理弁護士が、水原氏が大谷選手の資金を違法なブックメーカーで賭けるため「大規模な窃盗」をしたと告発したという。
為末氏は21日、Xで「今回の大谷さんの話とは関係なく(いやないこともないですが)ですが、ふと思ったので」と前置きつつ、「一般的に、アスリートが有名になり始める年齢は18-24歳あたりで、そこで以下のようなことが起こります」とし、
・先輩や昔の同級生が保険を売りにきたり、お金を貸して欲しいとお願いされる。
・いろんな人を紹介される。その中にグレーゾーンの人が混ざっていることもある。紹介する人は先輩だったりするのでややこしい。
・マネジメント事務所から連絡がある。
・会社を作る必要が出てきた場合、よくわからないまま株主の比率が決まる。
と列挙した。為末氏は「田舎で育った場合のアスリートは、昔と同じように素直に生きているといいように転がされてしまいます。それで傷ついた人は今度は警戒心が強くなり、とにかく知っている数人だけで固めようとしますが、それはそれで身内と近くなりすぎて問題が起きたりします」と指摘。
「難しいのはそれが競技に集中している時であり、さらに20代の経験がない若い時にやってくる点です。相談しようにも、スポーツの中にそんな経験がある人も少ないです。言いにくいことも多い」と、若くして成功したアスリートが直面しやすい問題の存在を明かした。そして、「最近は少しマシになっていると思いますが、それでもやっぱりちらほら困っている話を聞き、なんとかできないだろうかと考えています」と思いを伝えた。
為末氏の投稿に対し、X上では「アスリートに限らず、日本は金融教育をきちんとした方が良いと思う。お金の話はタブー、ではなく、きちんとするべき」「やはりマネーリテラシーは大事。日本の教育はもっとこの辺に力を入れて行くべきと思う」「スポーツだけじゃなくて金融リテラシーも上げておかないといけないのか」など、金融教育の重要性を指摘する声も上がっている。
今回の大谷さんの話とは関係なく(いやないこともないですが)ですが、ふと思ったので。
— 爲末大 Dai Tamesue (@daijapan) March 21, 2024
一般的に、アスリートが有名になり始める年齢は18-24歳あたりで、そこで以下のようなことが起こります。
・先輩や昔の同級生が保険を売りにきたり、お金を貸して欲しいとお願いされる。…